「時価総額500億円消失」 “ウマ娘バブル”終了のサイバーエージェントが「実は心配不要」な理由古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(1/2 ページ)

» 2023年07月28日 14時00分 公開
[古田拓也ITmedia]

 広告・ゲーム・メディア事業の三本柱で知られる成長企業、サイバーエージェントの業績に大きなブレーキがかかった。最新の決算では『ウマ娘 プリティーダービー』におけるブームの頭打ちが鮮明になってきた。

 同タイトルは大胆なリリース日程の延期と、その懸念を大きく跳ね返す高いクオリティーが話題を呼んで爆発的なヒットタイトルとなり、同社の業績をけん引した。

photo 『ウマ娘 プリティーダービー』(同社公式サイトより)

 推定200億円といわれた2022年ワールドカップの放送権料の買い取りについても、ウマ娘のようなゲーム事業における収穫がなければ、大胆な先行投資に踏み切ることは難しかったのかもしれない。しかし、26日に発表された23年9月期第3四半期決算は、そんな花形ポジションのゲーム事業の減速が響き、市場内外からの厳しい評価にさらされている。

株価は10%超の下落 それでも心配不要といえるワケ

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.