マッチは発売当初から味を変えず、パッケージのみ何度かリニューアルしている。オリジナルのマッチの味は守りつつ、新たなファンを獲得したり、ブランドの鮮度を上げたりするため、これまでに新製品を多く投入してきた。
例えば、14年に発売した「マッチピンク」(現在は販売終了)は色味のインパクトから話題を集めた。マッチ本来の味を残したピンクグレープフルーツ味で、甘さを抑えた後味が特徴だ。マッチの3倍近い1000mgのビタミンCを配合し、美容健康への意識が高まる10〜20代前半の女性をメインターゲットに据えた。
現在の味わいのラインアップは、オリジナルのマッチと3月に発売した新製品の「塩レモンソーダ」と「マッチゼリー マスカット」の3種類となる。塩レモンソーダは、ビタミンに加えてミネラルとクエン酸もチャージでき、汗ばむ季節に手に取ってほしい狙いがある。
マッチゼリー マスカットは19年から発売しているゼリーシリーズの新商品で、炭酸の爽快感に加えて小腹を満たすような満腹感がコンセプトだ。マッチの味をそのままゼリーにした「マッチゼリー」のほかに、「マッチゼリーミネラルライチ」「マッチゼリーパインミックス」を発売してきた(いずれも販売終了)。
中でもマッチゼリーは当時、市場に存在していなかったゼリー炭酸のペットボトルタイプであり、注目度が高かったようだ。小林氏は「奇をてらうわけではないが、市場に受け入れられる設計でありながらインパクトのある新商品を追加していきたい」と話した。
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