1996年に発売され、ロングセラー商品となっている大塚食品(大阪市)の「ビタミン炭酸MATCH(マッチ)」。同社のWebサイトには「爽やかな味わいと微炭酸でゴクゴク飲みやすく、ビタミンとミネラルがおいしくとれるビタミン炭酸飲料」と説明があるが、明確に「どんな味」かはうたっていない。そのため、特に発売初期は「よく分からない」と手に取ってもらえない課題があった。
しかし、2009年頃からメインターゲットを「高校生」に絞り、高校を舞台にしたテレビCMや学校内でのサンプリングなどのコミュニケーションを続けたところ、徐々に認知が拡大。今年の春夏にX(エックス、元Twitter)で実施した「おつかれさマッチタイムリープキャンペーン」「おつかれさマッチ大賞」のPR施策も話題を呼んだ。
最新(23年1〜6月)のマッチブランドの売れ行きは、出荷金額ベースで前年超え(1ケタ伸長)と人気を維持。「マッチ 500mlペットボトル」の伸びが牽引している。高校生を中心とした若年層に加え、以前マッチを飲んでいた30〜40代にも選ばれているという。
どのようにして、ロングセラー商品を育ててきたのか。大塚食品 製品部飲料担当部長の小林一志氏に「マッチの販売戦略」を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング