上場企業で働く人の年収は620万円、1位の会社は？：産業別のトップは（2/2 ページ）

[コネムラメグミ，ITmedia]

年間給与額ランキング

　年間給与額を企業別で見ると、1位は9年連続でM＆A仲介の「M＆Aキャピタルパートナーズ」（3161万3000円）だった。19年度の3109万3000円を上回り過去最高を更新し、前年度（2688万4000円）を17.5％も上回った。

22年度年間給与額ランキング

　2位は「キーエンス」で2279万3000円、3位は「三菱商事」で1939万3000円、4位は「ヒューリック」で1904万2000円、5位は「三井物産」で1783万6000円だった。

　持株会社を除くトップ10には、総合商社が5社、不動産が2社、M＆A仲介、電機機器、戦略コンサルが各1社ランクインした。

産業別のランキング

　産業別で見ると、最高額は「電気・ガス業」の729万7000円で、3年連続でトップだったが、前年度の731万7000円からは2万円減少した。次いで「建設業」は719万3000円（前年度714万1000円）、「不動産業」は685万1000円（同677万7000円）だった。

22年度上場企業平均年間給与　産業別

　最低額は「小売業」の485万円（同471万6000円）。最高額の「電気・ガス業」との差は、244万7000円（前年度260万1000円） で、1.5倍の格差が生じていることが分かった。

　今回の調査は、22年度決算（22年4月期〜23年3月期）の全証券取引所の上場企業を対象に、有価証券報告書の平均年間給与を抽出し分析した。変則決算企業と持株会社は除く。業種分類は証券コード協議会の定めに準じた。