「ハンカチ王子」の次は「美白王子」…… 慶應107年ぶり優勝で「日焼け止め」に脚光 「ニベア」に聞く反響(1/2 ページ)

» 2023年08月27日 09時14分 公開
[樋口隆充ITmedia]

 慶應義塾高校(塾高、神奈川)が107年ぶり2度目の優勝を果たした今年の全国高校野球選手権大会。一部部員が「日焼け止め」を使用していたことがSNSで話題になるなど野球以外でも注目を集めた。選手が使用していた「ニベア」ブランドの日焼け止めを手掛けるニベア花王(東京都中央区)に、反響や近年の男性向け商品の動向を聞いた。

photo 優勝した慶應義塾高の野球部員(出典:慶応義塾大学のプレスリリース)

快進撃支えた「美白王子」

 激戦区の神奈川県大会を勝ち抜き、5年ぶりに19回目の出場を果たした塾高。横浜高校との県大会決勝では、6対5で接戦を制した。勢いそのままに、107年ぶりに全国制覇したわけだが、快進撃を支えたのが「1番・中堅」で出場した丸田湊斗選手(まるた・みなと、3年)だ。

photo 「1番・中堅」で活躍した丸田湊斗選手(出典:慶応義塾高野球部公式Webサイトの選手一覧

 チームのリードオフマンとして大会5試合で22打数9安打、打率4割9厘と攻守に躍動。仙台育英(宮城)との一戦では、大会史上初めて、決勝戦での先頭打者本塁打を記録した。本人にとっても公式戦初アーチだったという。

 野球の実力もさることながら、丸田選手は肌の白さでも注目を浴びている。SNSでは「美白王子」の他、髪型自由とする部のルールも相まって、爽やかなルックスから「慶應のプリンス」と呼ぶ声も。従来の野球部員のイメージとは異なる風貌の一因が日焼け止めだ。

 丸田選手は東スポが8月19日に公開したインタビュー記事で、日焼け止めを使用する理由について以下のように語っている。

「焼けたら赤くなるだけだし、ヒリヒリして痛くて......。母にもずっと日焼け止めを塗れって言われていた。日焼けはやけどなので、そこに疲労回復が使われるから、日焼け止めはしっかり塗るようにしている。今はビオレのものを使っているけど、特にこだわりはない」

 単に「日焼けしたくない」という理由ではなく「疲労防止」という合理的な理由を挙げ、ネットユーザーたちを驚かせた。その後、愛用品は「ニベア」だと訂正した(8月20日付のスポーツ報知記事)。

photo 活躍を受けてフォロワーが急増している丸田選手のインスタグラムアカウント
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