「半年に1冊以上本を読む」とした人は52%に上ったことが、マーケティング調査会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)の調査で分かった。ちまたでうわさされる「若者の読書離れ」とは違った傾向も。少しずつ秋めき、読書にぴったりの季節。人々はどのようなきっかけで本を読むのか。
本を読む量が「多いほうだと思う」と回答したのは6.3%。「やや多いほうだと思う」とした8.6%と合わせても2割に満たない結果となった。
読む量が「多いほう」とした人が最も多かったのは男性20代で19.1%。一方、男性50代と女性20代は「少ないほう」「やや少ないほう」を合わせた割合が7割を超えた。
半年間に読む本の量は「1冊未満」が最も多く47.9%だった。半年に「1冊以上」読むと回答した人は、男性20代が最も多く60.9%。男性60代では半年間に「11冊以上」本を読む人は20.9%に上り、特に目立つ結果となった。
本の選び方は「好きな作家の新刊」が最も多く38.7%。次いで「タイトルにひかれた」(30.2%)と続いた。50〜60代は「好きな作家」、60代は「テレビや雑誌の書評」、30〜40代は「店頭で推されている本」、20〜30代は「SNSで話題になっている本」をきっかけに本を購入することが多い結果となった。
昨今広がりつつあるオーディオブックの利用、利用意向は36.1%だった。利用シーンは、男性は「電車などでの移動中」が最も多く26.6%。女性は「寝るまでのあいだに、目を使わずに読みたいとき」「本を読みたいけれど、目が疲れているとき」が32.0%で同率トップとなった。
調査は9月8〜10日にインターネットで実施。全国の20〜69歳の男女1100人から回答を得た。
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