なぜ「タレ」「からし」抜き納豆を? セブン&アイが注力する低価格PB戦略経済の「雑学」(2/2 ページ)

» 2023年09月24日 07時30分 公開
[昆清徳ITmedia]
前のページへ 1|2       

消費の二極化に対応

 セブン・ザ・プライスの商品は、コンビニのセブンでも取り扱い数が増えている。例えば「食パン」は、セブンの約60店舗で販売していたが、好評だったため現在では沖縄を除く全国に拡大している。

 セブン&アイの広報担当者は「さまざまな商品の値上げが続く中で、日常生活ニーズが強い商品を『お求めやすい』と感じていただける価格と品質でお届けし、お客さまのニーズに対応するとともに、より品質にこだわった高価格帯の『セブンプレミアム ゴールド』の展開により『消費の二極化』に対応していく」としている。

こんにゃく
強炭酸水
ヨーグルト

 消費の二極化に対応する動きは他のチェーンでも見られる。ローソンは23年9月12日からおにぎりとチルド弁当における定番6品の価格を4〜20%値下げしている。例えば、「金しゃりおにぎり 焼さけハラミ」を279円から246円に、「麻辣香る麻婆丼」を497円から397円にそれぞれ値下げした。同社は「それぞれの商品に応じた適正価格で消費の二極化に対応する」としている。

 消費の二極化というトレンドに対応したセブン・ザ・プライスはどこまで支持を得られるか。

セブン・ザ・プライスのロゴ
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.