最新のTamagotchi Uniにはどういった特徴があるのか。
内蔵している Wi-Fiを使って、たまごっちたちのメタバース「Tamaverse(たまバース)」へおでかけできるようにした。たまバースでは、世界中のユーザーが育てたキャラクターに出会える。ユーザーは新たなイベントやアイテムの配信コンテンツをダウンロードして遊ぶ。世界中のキャラクターと競ったり、協力したりするイベントを世界同時に開催することも可能となった。
コロナ禍の影響で自宅で過ごす時間が増えたため、Wi-Fiが各家庭に普及。こうしたことが新サービス開始の背景にある。企画担当者によると、Tamagotchi Uniを購入した人の半分以上がWi-Fi機能を活用しているという。このように「世界中とつながって、一緒にみんなで遊ぶ」商品に進化している。
注力商品はTamagotchi Uniだが、主にキャラクターとのコラボレーションをしている白黒液晶の「Tamagotchi nano」シリーズ、初代たまごっちの欧米版を逆輸入するかたちで発売している「Original Tamagotchi」の計3種類をラインアップしている。
現在、たまごっちを購入しているメイン層は小学生だ。小学生の親の世代はたまごっちを遊んだ経験があるので、売り場で見かけると「懐かしい」と感じてもらえるメリットがある。ただ、それはあくまで商品に気づいてもらうきっかけであり、同社としては小学生に現在も「デジタルペット」として受け入れられていると分析している。
最近伸びているのは、SNSで発信力のある10〜20代の層だ。現在ブームになっている「平成レトロ」「Y2K」の影響で、Z世代にOriginal Tamagotchiが注目されている。また、雑貨店やアパレルショップへのライセンスアウトなどが認知・購入拡大につながっているという。
バンダイは26年のたまごっち30周年に向け、ブランド強化していく方針だ。22年度にはたまごっち関連アイテムが10種類以下だったが、23年度はカプセルトイ、雑貨、アパレルなど160種類以上を展開する。幅広いファン獲得が目的だ。
企画担当者によると、Tamagotchi Uniは国内・海外ともに好調な滑り出しだという。たまごっちは現在も進化を続けているようだ。
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