電車・バス通勤をするオフィス勤務者のうち、8割近くが通勤時間を「苦痛」と感じていることが、オフィス家具などの製造・販売を手掛けるプラスファニチャーカンパニー(東京都渋谷区)の調査で分かった。通勤時間が長くなると、仕事のモチベーションにも悪影響を与える可能性があることが浮き彫りとなった。
自宅からオフィスまでの片道の通勤時間について、最も多かったのは「1時間未満」(30分以上1時間未満)で57%と、半数近くに上った。次いで「1時間半未満」(1時間以上1時間半未満)が22.8%で続いた。
日々の通勤時間を苦痛だと感じることが「ある」「どちらかというとある」とした人は合わせて76.8%に上った。
通勤時間の長さと苦痛を感じる人の割合は比例する傾向が見られた。また、苦痛と感じないという回答は通勤時間が長くなるほど減少し、最も通勤時間の長い「2時間未満」(1時間半以上2時間未満)と「2時間以上」の群では0人だった。
全体的に「苦痛」「どちらかというと苦痛」の割合が高いものの、片道の通勤時間が1時間を超えると、5割以上の人が苦痛を感じている結果となった。
通勤時間を少しでも快適に過ごすための工夫は「人間観察」「スマホでニュースサイトやSNS、動画などを見る」「ポイ活をする」といった回答が挙がった。
仕事へのモチベーションについては、通勤時間を苦痛と感じる人の方が、感じていない人よりも20.3ポイントも低い結果に。「会社のために貢献したい」「この職場に長く勤めたい」などの項目についても同様の傾向が見られ、長すぎる通勤時間が従業員の気持ちに影響を与えていることが分かった。
会社に整備してほしいと感じるものについて、福利厚生の面では「フリードリンクがほしい」という声が、制度の面では「時差出勤やフレックスで満員電車を避けたい」という声が多く挙がった。
調査は9月21日にインターネットで実施。電車・バスを主な通勤手段とする、デスクワークを行う日本全国の会社員・公務員500人から回答を得た。
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