一般公開に先駆け、日本最大の自動車展示会「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(JMS、旧東京モーターショー)が10月25日、報道陣向けに公開された。会場の東京ビッグサイト(東京都江東区)にはトヨタや日産などの日系各社に加え、中国BYD、独BMW、メルセデスベンツなど外資系各社が集結。報道陣向けのプレスブリーフィングが盛り上がる中、初日の終盤には西村康稔経済産業相が電撃視察する一幕があった。世界的に広がりを見せる自動車の電動化の波に対する日系各社の現状を視察する狙いがあったようだ。
突然の訪問だった。トヨタの豊田章男会長に続いて登場した西村経産相は日系各社の展示ブースを視察。各社の担当者からの最新技術の説明に興味深く耳を傾けた。トヨタの関係者も「会長の視察も、大臣の視察も急きょ決まった」と明かす。
トヨタのブースでは、佐藤恒治社長を交えた3者で談笑。日本自動車工業会(自工会)の会長も兼務する豊田会長は、翌26日に岸田文雄首相と面会し、業界の賃上げについて意見交換すると報道されている。西村経産相との談笑時には首相との面会についても言及していた。
西村経産相への説明を終えた豊田会長。その後、隣の展示ブースで西村経産相へのレクチャーを終えたマツダの毛籠勝弘社長と談笑する一幕があり、同社が世界初公開したスポーツコンセプトカー「MAZDA ICONIC SP」の前で2ショットが実現した。
会場にいた業界関係者の1人は「豊田会長は自動車が好きで、業界のセールスマンともいえる存在。自工会会長としてのサービス精神が出たのではないか」と2ショットを振り返った。
10月28日からの一般公開を前に、盛り上がりを見せたJMS。4年ぶりの本格開催で、各社は自社技術のPRを強化している。どのような盛り上がりを見せるか注目を集めそうだ。
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