国内外の旅行需要回復とともに、空港で搭乗前に受ける保安検査で所持品を「没収」される事例が急増している。関西国際空港の第2ターミナル(T2)では、ライターが最も多く1日平均240個超。航空機内への持ち込み制限は安全を確保するためのルールだが、一部の女性にとっては必需品でもあるヘアアイロンも増えており、対応に苦慮している。
保安検査の実施主体は日本では航空会社で、T2では「ピーチ・アビエーション」が警備会社に委託している。ピーチ関西空港所長の牛鼻(ごはな)章さんは「ここ3日の検査で回収され、500個以上はあるだろう」と、見せてくれたライターは山のような量。縦48センチ、横36センチ、高さ7センチのかごにいっぱいだ。
保安検査で見つかった制限品は正確には没収ではなく、旅客にその場で物品を放棄してもらい、検査職員が回収する流れ。ライターは「小型かつ携帯型」などの条件を満たせば1人1個持ち込めるが、複数所持している人も多い。
10月中旬までの1カ月間の回収数を調べると、国内線で1日平均163個、国際線では79個と、T2の回収品のトップだ。
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