任天堂、『ゼルダの伝説』実写映画化 大ヒット『スーパーマリオ』に続きIP強化

» 2023年11月13日 09時51分 公開
[ITmedia]

 任天堂が人気ゲーム『ゼルダの伝説』を実写映画化すると発表した。同社と映画『スパイダーマン』シリーズを手掛ける米アラッドプロダクションズが共同で制作。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (SPEJ)が制作費用を任天堂と共同出資し、全世界配信を担当する。

photo 最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(出典:同社公式Webサイト)

 同社取締役の宮本茂氏がアラッドプロダクションズのアヴィ・アラッド代表と共同プロデューサーに就任する。アラッド氏は米マーベル・スタジオの会長などを歴任し、『スパイダーマン』『X-MEN』『ファンタスティック・フォー』などの人気映画シリーズのプロデューサーとしても知られる。実写版ゼルダの監督は、『メイズ・ランナー』シリーズを手掛けたウェス・ボール氏が務める。

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 作品の詳細は明らかになっていないものの、任天堂は「自社IPの映像化を自ら手がけることで、ゲーム専用機とは異なる経路で、世界中の皆さまに任天堂が培ったエンターテインメントの世界に触れていただく機会を創出する」としている。

 ゼルダの伝説は1986年発売の人気シリーズ。最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は5月の発売から3日で全世界での販売本数が1000万本を突破した。

 同社関連では4月、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(スーパーマリオ)を公開。国内外での興行収入が累計の13億4900万ドルに達し、ゲーム原作の映画として歴代1位、アニメーション映画としても歴代2位となるなど世界的大ヒットを記録した。その影響で同社の23年4〜6月期決算では、同作の映像コンテンツ収入を計上したことで、IP関連収入が318億円(前年同期比190.1%増)に達した。ゼルダの伝説もマリオに続くヒット作品になるか注目を集めそうだ。

photo 映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(出典:公式Webサイト)

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