サントリーの「TERAKOYA(寺子屋)」、どんなことをしているの?(1/2 ページ)

» 2023年11月13日 08時30分 公開
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 サントリーグループは2017年、社員が自発的に学び、教え合える場として社内プラットフォーム「TERAKOYA(寺子屋)」を立ち上げた。ビジネススキル講座から趣味や特技に関することまで、「学びたいこと」や「共有したいこと」を自由にサイト内で発信し、社員自らが講師になったり、社外講師を招いたりしてイベントを開催することができる。

「寺子屋」のコンセプト

 「社員同士が自発的に交流、知見を広げることができるカジュアルな学びの場として盛り上がっている」とピープル&カルチャー本部サントリー大学の相原奈央子さんは話す。事務局メンバーは相原さんを含め5人で、別の本担務を持ちながら横断プロジェクトとして寺子屋に携わっている。

 イベントは、ITツールの活用法から財務諸表分析などの汎用(はんよう)スキル系、哲学講座や浮世絵講座などのリベラルアーツ系、将棋や料理講座など趣味・雑学系など多種多様。ワイン事業部の社員による「ワイン講座」や、マネジャー同士の情報交換の場となる「突撃隣のマネジャー」などが人気だ。

 事業部長やグループ会社社長ら経営幹部による「やってみなはれとは一体何か?」「サントリーのR&Dの神髄とは」といったテーマの講演は社員の関心も高く、「『寺子屋』の活動を社員に理解してもらうきっかけにもなった」という。

 社員が業務で身に付けた専門知識やスキルを教える「サントリー仕事人(匠)シリーズ」や、会社の外で学んだことを教える「一芸さんいらっしゃいシリーズ」などを仕掛けることで、社員が自ら講師になって教える機会もバックアップする。

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