日本人の旅行先決定に影響度が高いメディア、2位「本」、1位は？（1/2 ページ）

[コネムラメグミ，ITmedia]

　エクスペディア・グループは、グループ内のデータと日本を含む世界14地域の旅行者を対象に調査し、2024年の旅行トレンドをまとめた「Unpack ’24」 を発表した。日本人が選ぶ旅行先の影響元として最も多かったのは「バラエティやドラマなどのテレビ番組」（49％）だった。

エクスペディア・グループは2024年の旅行トレンドをまとめた「Unpack ’24」 を発表した（出所：photoAC）

　次いで「本」（38％）、「ストリーミングサービス」（16％）、「Instagram」（14％）、「Facebook」（8％）だった。

　世界全体では最多が「テレビ番組」（34％）、次いで「ストリーミングサービス」（31％）、「Facebook」（30％）と、トップ3の割合の差はほとんどみられなかった。日本と世界全体を比較しても、日本は特に「テレビ番組」の影響力が大きいことがうかがえた。

旅行先の影響元は何ですか？（出所：エクスペディア・グループ、以下同）

　またエクスペディアは、23年に発表した「テレビや映画のロケ地を旅行先として選ぶ」トレンドが24年も続くことを予想している。調査でも、半数以上（53％）が「テレビ番組や映画の影響で旅行先を調べた、もしくは実際に旅行を予約した」と回答した。

　このトレンドを受け、24年に公開されるドラマや映画、グループ内のデータをもとに、「ロケ地巡り旅」の目的地として24年に人気を集めると予想されるエリアを調べた。

　「ロケ地巡り」の目的地として人気を集めると予想されるエリアは、「タイ」「ルーマニア」「マルタ」「パリ（フランス）」「ロンドン、バース、ウィンザー」「韓国」だった。特にパリを舞台にした人気ドラマの最新シーズンが22年に公開された後にパリの検索数が200％も増加するなど、昨今の旅行先選びにおけるドラマの大きな影響力が垣間見えた。

「ロケ地巡り」の目的地として人気を集めると予想されるエリア

人気旅行先の「そっくり観光地」も検索数増加

　さらに24年は観光客の数が少なかったり、場合によっては手ごろな価格で訪れることもできる「そっくり観光地」が人気を集めたりするようだ。実際に「そっくり観光地」に旅行した経験があるか聞いたところ、8割が「経験あり」、もしくは「経験はないが、してみたい」と回答、日本人でも73％の人が同様に答えた。

　過去1年間でエクスペディアでの検索件数が大きく増えた旅行先1位は「台北（ソウルのそっくり地）」で前年比2786％増、2位は「パタヤ・タイ（バンコクのそっくり地）」が同249％増、3位は「バロス島・ギリシャ（サントリー二島のそっくり地）」が同193％増、4位は「キュラソー島・オランダ領（セントマーティン島のそっくり地）」が同185％増、5位は「パース・オーストラリア（シドニーのそっくり地）」が同109％増だった。増加率が高い上位5都市は、検索件数が前年比の倍以上になった。

有名観光地とそっくり観光地