「ビール会社に強い大学」ランク 大手4社すべてに就職者がいるのは9大学のみ(1/2 ページ)

» 2023年11月17日 17時50分 公開
[ZAKZAK]
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 今週は、アサヒビール、キリン、サッポロビール、サントリーグループの就職者が多い、「ビール会社に強い大学ランク」をお届けする。就職者数は、大学通信が各大学にアンケートし集計した。

 23年3月卒の学生が就活を行っていた時期は、コロナ禍で外食産業向けの需要の減少などからビール業界の業績が下がっていた。それでも、採用判明数の大きな落ち込みはなく、大学生の人気も維持している。企業の採用支援を行う、ワークス・ジャパン社長の清水信一郎氏は言う。

 「ビール業界はコロナ禍により一時期業績が下がりましたが、その間もテレビやネットCMなどで露出を絶やさなかったことから学生の注目度は落ちず、相変わらず人気が高い業界です」

 大学生の人気が高い上に、採用数がそれほど多くないビール業界の入社は難しく、今回の調査で1人でも就職者がいた大学は、回答があった566大学中、76大学(13%)。その内、4社すべてに就職者がいたのは9大学のみだ。

 採用実績が高い大学による寡占状態もビール業界の特徴で、4社合計の採用判明数342人中、上位10大学で173人、5割以上を占めている。

 「ビール業界は他の業種に比べて、卒業生がリクルーターとして後輩を引っ張り上げる傾向が強い。そのため就職者が多い大学が固定されるのです」(清水氏)

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