足元を温めるグッズの「眠くならないようにしたい」「オフィスで目立ちすぎるのはちょっと……」といった課題解決を目指した暖房機器が、想定以上に売れている。
販売当初は「夏が終わらないのでは?」と感じさせる気候のせいで、穏やかな滑り出しだった。しかし、10月末に各メディアで取り上げられたことから一気に注目され、11月中旬には完売したという。
どういった経緯で新商品が生まれたのか。小型家電やデジタル機器の企画・販売を行うスリーアールソリューション(以下スリーアール、福岡市)の開発担当者に聞いた。
スリーアールが発売したのは「Qurra 足元ヒーター 足ぬっくエア」(送料込で6990円)だ。まず、9月初旬にスタートしたクラウドファンディング「Makuake」のプロジェクトで総額499万円の支援を受けた。その後、10月24日から自社公式ECサイトやAmazonで一般販売を開始した。
「足ぬっく エア」の大きな特徴は、足を置くとつま先のほうからすぐに温かい風が穏やかに出ることだ。足元だけで電源のONとOFFをコントロールできるようにしており、「少し暑いな」と感じたら踏むのをやめればよい。また、「踏んだ時だけ温風モード」と「ずっと温風モード」が選べるようになっている。
従来の足元用ヒーター器具の中には、足元以外の空間も暖めてしまうものがあった。オフィスや自室など、部屋全体に暖房が入っている空間で使うと、眠くなってしまう問題があると担当者は考え、企画をスタートしたという。
床置きタイプのホットカーペットなどは存在するが、床の温度に左右されたり、温度が上がるまで時間がかかったりする点に不満を感じている利用者がいるのではないかとも考えた。
デザイン面では「シンプルで目立たない暖房器具」を目指した。開発担当者は「従来のオフィス用の足元暖房器具は、基本的にはデスクの下に収まるサイズ感ではあるものの、大きさ・重量・形状が原因で、運搬・設置・収納に問題がありました。足元に常備するには邪魔になりやすく、デザイン的にオフィスで目立つようなものも多々ありました。そこで、自己主張の少ないシンプルなカラーリングで、突起などの少ない直方体に近い形状を採用しました」と説明する。
サイズは309×108×410ミリで、重量は約1600グラム。白が基調のデザインとなっており、持ち運びやすさも考慮している。
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