ワタミ築地にインバウンド戦略店 業績予想は上方修正(1/2 ページ)

» 2023年11月22日 15時57分 公開
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 外国人観光客が押し寄せている東京・築地に、ワタミはインバウンド戦略店「築地牛武」を14日にオープンした。

 国会議員時代、自民党のクールジャパン戦略の座長を担当したが、海外では「和牛」人気がすごい。この店では、和牛串や和牛ハンバーガーをテークアウトで提供する。メニューも接客スタッフも英語対応とした。

 高級黒毛和牛「薩摩牛」の中でも、全体の4%しかとれない「4%の奇跡」と呼ばれる最高部位を使った「サーロイン串」を、1本3000円(税込み)で提供する。

テリー伊藤さんと記者会見を行った=14日

 円安で、この価格でも外国人観光客はお得に感じる。せっかく日本に来たのだから、「最高級のものを食べて、思い出をつくりたい」というニーズに応えたい。プレオープンでは、3時間で100本の和牛串が完売するほど盛況だった。

 4.4坪の小規模な店舗だが、月商2000万円を売り上げ目標にしている。ただ、こうした物件はそう手に入らない。実家の「丸武」が所有している物件が空いているから、何かやらないかと声をかけてくれた、テリー伊藤さんには感謝だ。

 これから円安はますます進むと考えている。いかにインバウンドをつかめるかが今後の外食産業の生き残りのポイントになる。ワタミも浅草をはじめインバウンドがつかめる立地には出店を加速している。

 日本銀行は先月31日、金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の柱の1つである長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を再修正した。長期金利の上限が、1%を一定程度超えることを容認した。日米金利差からドル買いが進む中「円安を止めたい」というメッセージがみえる。

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