メンズメイク、始めたきっかけは「コロナ禍」? コスメ購入の決め手に男女差も

» 2023年11月27日 10時30分 公開
[サトウナナミITmedia]

 近年、メンズコスメ市場はZ世代の若者を中心に、主にアジアでマーケットが広がっている。メイクを実際にする人は、いつから始めたのか。ネオマーケティング(東京都渋谷区)が調査を実施した。

photo メンズメイクに関する調査2023(写真AC)

メイクを始めたのはいつ?

 メイクを始めた時期について「5年以上前」や「5年以内」は5%前後にとどまる一方、「3年以内」(本調査では2020年から現在まで)からは15.3%と、一気に増加。コロナ禍のタイミングでメイクを始める人が多いことが浮き彫りとなった。 

 同社は「新型コロナウイルスの影響でリモートワークにてオンライン会議をする機会が増え、以前よりも自分の容姿を意識するようになったり、『おうち時間』の増加で時間に余裕が生まれたりしたことが、メンズコスメ浸透の後押しとなった」とコメントした。

photo メイクを始めた時(ネオマーケティング調べ)

 「メンズメイク」に「とても抵抗がある」「やや抵抗がある」と回答した人は合わせて26.3%にとどまった。男女ともに、年齢が若いほどメンズメイクに抵抗感を抱かない割合が高い傾向にあり、中でも「16〜18歳」の女性は「抵抗がない」「やや抵抗がない」という回答が73.7%を占めた。

 「抵抗がない」と「やや抵抗がない」を合わせた割合が最も小さかった「37〜39歳」の男性で「とても抵抗がある」と強い拒否感を示したのは26.0%にとどまり、同性の理解が進んでいる傾向も見られた。

photo 男性がメイクをすることについてどう思うか(ネオマーケティング調べ)

 メイクをしない理由について、最も多い回答は「必要性を感じない」で36.0%となった。次いで「面倒」(33.4%)と続いた。一方で「やり方がわからない」が24.4%、「何を選んだらよいのかわからない」が16.9%と、知識不足が原因でメイクできていないという男性も一定数いることが分かった。

photo メイクをしない理由(ネオマーケティング調べ)

 メイク用品を購入する際に決め手となる情報をどこで得るかについては「Instagram」と「YouTube」がいずれも全体の50%以上だった。また「店頭」と回答した女性は40.5%であったのに対し、男性は19.5%と差が開く結果になった。女性は、店頭での体験が購入の後押しになることが多い一方で、男性の場合は、決め手の段階であってもSNSが圧倒的な強さを持っていることが分かった。

photo メイク用品を購入する際に決め手となる情報(ネオマーケティング調べ)

 調査は10月12〜17日にインターネットで実施。全国の16〜27歳の男女のうち、メイクを習慣的にしている人(スクリーニング調査では:16〜39歳の男女に実施)400人から回答を得た。

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