なぜ、このようなビジネスシューズを開発したのだろうか。背景には、ドンキで数年前から発売している「ゆるシャキジャケット」のヒットがある。こちらも情熱価格の商品だ。
ゆるシャキジャケットは、「ゆるッとラクラク!」な着心地の一方、見た目が「シャキ!」としているのが特徴。伸びる生地を採用しており、洗濯機で洗ってもしわになりにくいという。このゆるシャキジャケットに合わせられるような靴がなかったというのが理由の一つだ。
また、ドンキの店員はYシャツ、スラックス、スニーカーといったように動きやすい服装で働いている。このスニーカーを、「履きやすいビジネスシューズに置き換えられないか?」とも考えた。
近年、職場での自由な服装を認める「ビジネスカジュアル」が広がっている。こうしたことも背景にあるのだろうか? この質問に対して担当者はそうした面も考慮したとしつつも、「スーツをたまに着用する機会はあるが、普段はしまったままというケースは結構多いと思います。購入したスーツを、他のシーンでも利用できるといいですよね。それと同じで、ビジネスシーンだけでなく私生活でも使える靴のニーズが高まっていると考えました」と説明する。
ラクすぎビジネスシューズの開発には1年半かかった。理由は「ここまで伸びる合成皮革がなかなか見つからなかったから」(担当者)だ。
気軽に着用できるジャケットは他のアパレル大手なども発売している。こうしたジャケットに合わせるだけでなく、日常的なシーンでも履ける靴として消費者の支持を得られるだろうか。
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