SaaSの利用状況と意向について、「既に導入し、活用している」経営者は20代が70.0%、30代が60.0%、40代は35.4%、50代は31.5%、60代27.7%だった。30代と40代の間に24.6ポイントの差が生じる結果となった。
「導入する意向はない」と考えている経営者も、30代が5.7%に対して40代は30.7%、50代36.3%、60代43.1%と、30代と40代で25ポイントの差が開いており、40代を境にデジタル対応への壁が存在していることが読み取れる。
リスキリングの実行状況について、目的を「デジタル対応・就業時間内」と「特に条件を示さない」場合に分け、各結果を企業規模別に集計した。
リスキリングを「既に実行している」割合は、従業員1000人以上の企業では24.8%に上り、目的をDXに絞っても17.8%と約2割を占めた。
実行している割合が最も低かったのは300人以下の企業だった。目的や対象時間を限定しないリスキリングが5.5%、DXに絞ると4.3%にとどまる。また300人以下の企業の約6割が「リスキリングの必要性を感じない」(55.7%)と回答しており、目的や状況は関係なく企業規模に比例して、実行・意向ともに低下することが分かった。
DX目的のリスキリングに「必要性を感じていない」と回答した社長に理由を尋ねたところ、最も多かった意見は「訓練・教育しても、活用する具体的な業務がないから」(44.7%)だった。
以降「訓練・教育を担う人がいないから」(40.0%)、「訓練・教育することで得られる費用対効果が分からないから」(39.9%)、「訓練・教育できるノウハウがないから」(38.2%)と続いた。
調査はインターネットで10月20〜23日に実施した。有効回答者数は2125人(300人以下の中小企業の社長1055人と、バックオフィス担当者1070人)。
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