近年需要が高まるIT人材。ミドル層以上の転職に関する疑問を、Q&A形式で回答します
Q: IT業界に勤める46歳の会社員です。転職を考えているのですが、管理職としての経験がないのが不安です。40代の転職において、役職がない場合でも転職は可能でしょうか?
A: いくらでも可能性はあります。
誰しもが管理職のポストに就ける時代ではなくなってきているので、こういったご相談を受けることもよくあります。結論、いくらでも可能性はあります。
世の中にも管理職のポストがたくさんあるわけではないため、実務ができる人の方が求人の数としては多いです。かつては「実務は若手でないと任せられない」と採用側が言っていた時代もありましたが、年齢への考え方は大分変わってきており、50代のプレイヤー職の求人も出ています。
プレイヤーを続け、スペシャリストとして活躍したい人を求めている環境は非常に多いですし、採用企業側が自社の中でスペシャリストの職制を設けているケースも増えているため、良い転職になる可能性も十分にあります。
特に管理職としての経験がなくても、プロジェクトマネジャークラス、リーダークラスのご経験があれば、今求人ニーズは非常に多いといえます。
逆に、マネジメント経験にこだわって、管理職のポストじゃないと転職したくないという方の方が、転職先の候補は少なくなってしまいます。
今の会社でマネジメントがうまくいってるからといって、他の会社でもうまくいくとは限りません。
マネジメントはやはり、社内の人間関係をどう円滑に進めるかというスキルになるため、組織の人間が変わればやり方も変わります。年功序列型で同質性が高い組織にいた人が、ベンチャー企業の管理職をやるとなると、ものすごい違いがあることに気付くと思います。例えば人間関係のつくり方や、上司と部下の関係性も含め。
またこれは大企業に多いのですが、企業によっては、管理職として採用したとしても、風土に慣れてもらうために一度メンバーを経験させる会社もあります。
まとめると、管理職としての経験がないこと自体は、転職する上で特段不利になることはありません。一方で管理職としての転職を考えている人は、自身のマネジメントスキルが他の環境でも通じるかどうかも含め、慎重に考えるべきでしょう。
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