リアル「増税メガネ」が人気 ヒットの秘密は?(1/2 ページ)

» 2023年12月18日 19時21分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 岸田文雄首相を揶揄する「増税メガネ」というあだ名が広がる中、実際にかけることができるリアル「増税メガネ」が売り上げを伸ばしている。10月下旬にハロウィン用のパーティーグッズとして売り出したところ、12月に入り爆発的に売れ始めた。日本漢字能力検定協会による今年の漢字に「税」が選ばれたことに加え、自民党派閥の政治資金パーティー問題の表面化で、「税」「パーティー」というキーワードにうまくひっかかった。忘年会シーズンも相まって想定外のヒット商品となっている。

「政治的意図」なし

 この「増税メガネ」(税込み1500円)はアクリル加工会社「サワダプラテック」(埼玉県)がウェブ限定で販売。アクリル製で、レンズと「政治的な意図」はない設計だ。注意書きには「かけ心地を一切考慮していないため『税』の文字(特に「禾」部分)が鼻っ面に重くのしかかります」と記載され、あくまでパーティーグッズであると強調されている。

photo サワダプラテックが発売したパーティーグッズ「増税メガネ」(同社提供)

 担当者によると、同社の主な事業はアクリル製の商品棚やディスプレーの製造・販売。今年から通販サイト「アマゾン」に出店したことを機に売り出したオリジナル商品の第1弾だという。

 「『増税メガネ』という言葉の響きが面白くて試作し、販売本数は10本程度と予測していた」(担当者)という。ハロウィンシーズンにはそれほど売れなかったが、12月10日の週に入ると注文が殺到。現在はすでに数百本の注文が舞い込んでおり、発送に追われる状態だという。

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