米ナイキはOn(オン)やHOKA(ホカ)など新興スニーカーブランドに市場シェアを奪われ始めており、新鮮味のあるスタイルに投資する必要がある──。ナイキは12月21日、通期売上高見通しを下方修正して株価が急落してしている。これを受け22日、アナリストらが冒頭の見解を示した。
TDコーエンのアナリストチームは「HOKAとルルレモンが顧客の獲得、維持を一段と進めており、ナイキはマーケティング投資を拡充する必要がある」とし、ナイキの投資判断を「アウトパフォーム」から「マーケットパフォーム」に引き下げた。
少なくとも6つの証券会社がナイキの株価目標を引き下げ、2社は投資判断を下方修正した。
ナイキは29億ドルのコスト削減計画の一環として、品ぞろえの簡素化や自動化の促進を打ち出した。
レイモンド・ジェームズのアナリスト、ピック・パテル氏は「消費者にもっと響く製品に絞るナイキの戦略は理にかなっている。そうすれば在庫管理だけでなく収益率にも貢献するだろう」と述べた。
パイパー・サンドラーのアビー・ズベジニークス氏は「(コスト削減計画は)前向きな転換だと思うが、新鮮味をもたらし革新を進めるには時間を要するだろう。当面はマクロ経済が軟調なことで業績は一段と圧迫されるだろう」と言及している。
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