コロナ禍が落ち着いてから初めて迎える年末年始。消費者の旅行意欲は高まっているのか? JTBの調査から、年末年始の国内旅行人数は前年比103.7%となる2800万人(2019年比95.7%)だと分かった(12月5日時点)。
JTBは、国内旅行平均費用を4万1000円(前年比110.8%、19年比128.1%)、国内旅行総消費額を1兆1480億円(前年比114.9%、19年比122.6%)と見込んでいる。
消費者の旅行意欲は、コロナ前に当たる19年並みにほぼ回復していると分析。一方、年末年始の日並びがあまり良くないことから、1月6〜8日の3連休に旅行をシフトさせる人が一定数おり、19年をやや下回ると推計した。
旅行のプランはどうなっているのか。最多は「昨年の年末年始より旅行日数を増やす」(20.9%)だった。そのほか「昨年より旅行にお金をかけて豪華に過ごす予定」(12.2%)、「昨年の年末年始より遠方へ旅行したい」(11.8%)との声も目立った。
調査回答者(1930人)のうち、国内旅行をする人(1780人)の傾向も調べた。最も多かった旅行先は「関東」(24.7%)だった。2位は「近畿」(16.2%)、3位に「東海」(11.7%)と続いた。
理由としては「帰省先なので」(37.6%)が最多。そのほか「行きたい場所がある」(31.0%)や「自家用車やレンタカーで行ける場所なので」(16.2%)、「泊まりたい宿泊施設があるので」(16.2%)などがランクインした。
新型コロナウイルスが猛威を振るっていた21年と比較すると、22年から旅行日数の長期化がみられており、今年はさらにその傾向が強まっているようだ。同行者も近しい家族から友人・知人に拡大しておりコロナ禍前に戻りつつある。
1人当たりの旅行費用として最も多かったのは「2万〜3万円未満」(20.4%)だった。以降は「1万〜2万円未満」(18.8%)、「1万円未満」(15.5%)、「4万〜5万円」(13.9%)と続いた。「4万円以上」は前年より4.3ポイント増加しており、全体的に費用は増加傾向にあることが読み取れる。
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