一方、全国1位に返り咲いた山形市は、今年2月に「ラーメンの聖地、山形市」を宣言。地元資本のラーメン店の店先には、「山ラー」の文字が入った赤いのぼりが立った。山形市のラーメンを覚えてもらうためにつくった造語だ。山形市商工観光部ブランディング係の樋口修係長は「今年も1位を狙えそうです」と自信をみせる。
12月12日にはラーメン店主や製麺業者、醤油業者などでつくる「『ラーメンの聖地、山形市』を創る会協議会」の総会を開催した。名誉会長には佐藤孝弘山形市長、会長は、有名店「麺辰」店主、鈴木敏彦さん(47)が就任。聖地宣言を行った2月8日を「山形市ラーメンの日」に制定した。
呼びかけ人の一人で、同市で「ケンチャンラーメン山形」を営む阿部勝重さん(56)は、「山形市民は自宅に知人が遊びに来たらラーメンの出前でもてなす文化がある。それほど、ラーメン好きなんです」と話し、連覇を疑っていない。
来年2月には、市内のラーメン店を回遊して楽しむようなイベントを協議会では考えている。官民挙げて「ラーメンの聖地、山形市」を盛り上げていく考えだ。
令和5年のラーメン世帯支出額は、来年2月ごろに発表予定だ。新潟市が1位を奪還するのか。はたまた山形市が王座を死守するのか。熱戦の結果が注目される。
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