山形と新潟で1位めぐりラーメンバトルがヒートアップ (1/3 ページ)

» 2024年01月05日 10時38分 公開
[産経新聞]
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 外食時のラーメンへの世帯支出額で全国1位の座を山形市と激しく争う新潟市。昨年、首位の座を山形市に奪われたのをきっかけに、新潟市などのラーメン店がタッグを組み、1位奪還プロジェクトに取り組んでいる。一方の山形市も「ラーメンの日」を制定するなど王座防衛への努力を重ねる。寒さが厳しさを増す中で新潟と山形が繰り広げる熱いラーメンバトルを追った。(本田賢一、柏崎幸三)

 総務省の家計調査をみると、外食時のラーメンへの世帯支出額は令和4年までの過去5年間、新潟、山形両市がトップ争いを演じている=表参照。3年に新潟市が1位に輝いたと思ったら、翌4年には山形市が官民一体となって奪還活動を展開し、見事に1位を奪い返した。

photo 県C1世帯当たりのラーメン(外食)年間支出額の上位5市の推移

激辛で消費喚起

 首位奪還を目指す新潟市では今年、市内のラーメン店を中心にプロジェクトやイベントが相次いでいる。

 9月下旬に始まった「鬼ラーメンプロジェクト」もその一つ。市内の唐辛子専門店が製造した激辛唐辛子「超鬼殺し」などを使い、新潟市など3市1町の10店がそれぞれ独自の激辛ラーメンを提供している。

 企画した三上正行さん(45)は「きっかけは新潟市の2位転落。ラーメン好きの一人として、新潟の人に1位を奪われたことにもっと熱くなってほしかった」と説明する。

 当初、参加10店の合計で800杯程度の売り上げを見込んでいたが、12月22日時点で約4000杯を販売。31日まで行う予定だ。

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