かつてセンター試験の問題作成に携わった関係者によると、「作成部会」が問題の第1稿を作るのが本番約1年半前の7〜8月ごろ。「点検部会」が構成や解答が適切か確認して意見をまとめると、それを踏まえた第2稿が年明けごろまでに作成される。このやりとりを繰り返して試験の半年ほど前に最終的な問題に仕上げる。時に白熱する議論は真剣そのもの。「第1稿が原形をとどめないこともざらだ」(関係者)。
50万人近くが臨むテスト問題作りには特段の配慮も必要だ。
平成27〜30年度に同センター試験・研究統括官を務めた国際医療福祉大の大塚雄作教授は「あらゆる神経を使う、苦労の多い作業だった」と振り返る。
平成29年の数学では、スキーのジャンプ競技を題材にした統計の問題をめぐり、委員から「スポーツは男女によって関心に差が出るのではないか」との指摘があった。
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