バス会社99%が運転手不足、対策は?(2/2 ページ)

» 2024年01月19日 14時16分 公開
[産経新聞]
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 バスなどの運転手をめぐっては、4月から残業上限が年960時間にするなどの規制が適用される。一方で、大阪府富田林市の金剛バスが先月、運転手不足と利用者減を理由に全路線を廃止するなど、地域交通サービスの限界が表面化している。

 日本バス協会は令和4年の調査で、5年度の運転手は約11万1千人で約1万人足りず、12年度には約3万6千人が不足すると推計。大型2種免許保有者の高齢化や新規取得者の減少、長時間労働・低賃金といった負のイメージが背景にあり、担い手確保が急務となっている。

 同研究所は、運転手不足の解決策として、他産業より低い待遇の改善や、運賃の引き上げのほか、国や自治体が車両などを持ち民間が運行を担う「公有民営」への転換などを提言している。

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