バス会社99%が運転手不足、対策は?(1/2 ページ)

» 2024年01月19日 14時16分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 運転手の残業規制が強化される「2024年問題」を4月に控える中、全国のバス会社の99%で運転手が不足していることが、一般財団法人「地域公共交通総合研究所」(岡山市)のアンケートで分かった。対応策として各社は減便や路線廃止を検討しているという。

photo 昨年12月に廃止された金剛バス=大阪府富田林市

 調査は昨年11月、全国308のバス会社を対象に実施し、68社から回答を得た(回答率22%)。このうち、67社が運転手が不足していると答え、全体の99%を占めた。

 不足している運転手の数は10人未満が最多で46%、20人まで含めると全体の76%を絞め、30人以上も16%に上った。

 対応策として、採用強化など以外の検討状況(複数回答)を尋ねたところ、47%が減便を、34%が路線廃止をそれぞれ計画していることを明らかにした。その多くが、すでに地元自治体と協議中だった。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.