進学校の進路指導教諭が、生徒に勧めたい大学ランクキング 1位は?(1/2 ページ)

» 2024年01月19日 16時10分 公開
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 進学校の進路指導教諭は、どのような大学を評価しているのか、さまざまな視点から見ていこう。今週は「生徒に勧めたい大学ランク」をお届けする。

 大学通信は毎年、全国約2000進学校の進路指導教諭にアンケートを実施し、お勧めの大学を聞いている。2023年は645校からの回答があり、アンケート項目別に5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次を4ポイント…として集計した。

 進学校の進路指導教諭が純粋に勧めたいと考えている大学はどこなのか。今回は、「偏差値や地理的条件、親の資力などの制約がない場合」という前提条件を付けた上で、生徒に勧めたい大学を聞いてみた。

 生徒に勧めたい大学ランクは、1位東大、2位京大、3位早大という順位が長らく続いてきた。順位に変動があったのは21年調査で、早大が京大を抜いて2位に上がった。そして今回の調査において早大は、8年連続でトップをキープしてきた東大と入れ替わって1位になった。

 早大の順位が上がった時期はコロナ禍と重なり、同大のコロナ対応がランキング変動の一因になったとみられる。

 早大は、22年調査の「コロナ対応が上手だったと思われる大学ランク」(23年は未調査)で、1位の千葉工業大に次いで2位にランクイン。その評価ポイントは、「オンライン授業への切り替え、学生への情報提供が早かった」(北海道・私立校)、「学生への経済的支援。パソコン、Wi―Fiルーターの貸し出しの対応」(千葉・私立校)などが高く評価された。同調査では東大が8位で京大はベスト10圏外となっており、学生本位の早大のコロナ対応が、進路指導教諭の勧めたい気持ちを後押ししたと推測される。

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