“史上最強”炭酸水を作れるサーバー、アサヒ飲料が開発 ペットボトルでは得られない(1/2 ページ)

» 2024年01月22日 12時17分 公開
[産経新聞]
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 アサヒ飲料が、“史上最強炭酸”と銘打った強炭酸水を作れるサーバー「EXTRA BURST(エクストラ・バースト)」を開発した。独自技術で、一般的な炭酸水に比べ6割ほど炭酸ガスの含有量を増やして水への注入に成功。4月からオフィスやホテルへのレンタルサービスを始め、来年には家庭用へも広げる計画だ。サーバーという新価値の提供で、ペットボトルなどでは実現できない強い刺激と爽快感で差別化を図り、盛り上がる無糖炭酸水市場で需要創出を狙う。

photo アサヒ飲料が4月からオフィスやホテル向けに展開する強炭酸水サーバー「エクストラ・バースト」=16日、東京都千代田区(西村利也撮影)

ペットボトルで得られない強い炭酸

 炭酸水は、水に圧力をかけて炭酸ガス(二酸化炭素)を溶かしたもので、ガス注入時の圧力が高いほどガスは水に溶けて含有量が増え、炭酸が強くなる。

 エクストラ・バーストは、サーバーノズルから容器の側面に当たるように注ぎ出す独自技術により、抽出時の炭酸のガス圧低減を抑制し、一般の炭酸水に比べ約6割高い圧力での炭酸注入を実現。これにより、運搬時の破裂防止のため注入時の圧力が制限されているペットボトルや瓶の炭酸水では実現できない強炭酸水の提供を可能にした。

 サーバーならば、常に炭酸ガスが最大の状態で炭酸水を提供でき、ペットボトルなど資源削減につながるといったメリットもある。

 サーバーは黒を基調にしたシンプルなデザインで、水道から直結して炭酸水を作る方式を採用。月額のレンタル料は4万5000円。三浦正博CSV戦略部長は「エクストラ・バーストのスタイリッシュな価値を最大化できるオフィスやホテルでの利用を広げたい」と強調。強炭酸と冷たさを維持するステンレス製の専用タンブラーと合わせてレンタルし、香料や果汁を活用できるフレーバー対応サーバーのテスト展開も始める。初年度に20台の導入を目指す。

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