すかいらーくの新ブランド「桃菜」が好調 バーミヤンで実験をして「飲茶」で勝負してみた（4/5 ページ）

[小林香織，ITmedia]

小籠包と北京ダックは、100％に近い注文率

　桃菜のターゲットは「女性グループとシニア層」で、これはバーミヤンで実施した飲茶食べ放題の実験結果に基づいている。

　「週末はご家族が増えますが、それ以外は女性とシニア層のご夫婦などのご利用が多く、想定通りです。最も多いのは、30〜40代ぐらいの女性グループのお客様です」（上松氏）

ゆったりとした空間設計となっている（筆者撮影）

ちょっとずつ、たくさんの種類を食べられる食べ放題の設計は、顧客から好評だ（すかいらーくホールディングス提供）

　食べ放題コースで一番人気は、最も高価なCコースで4割強の顧客が選ぶ。次いでB、僅差でAと続く。3歳以下の子どもは無料で、小学生以下はどのコースでも1099円。ランクアップしても子どもの価格は変わらないため、高価なコースを選ぶ人が多いようだ。

小籠包は、食べ放題を注文する顧客の約9割が注文する（すかいらーくホールディングス提供）

　食べ放題での平均注文数は、13皿前後。点心をウリにしていることもあり、食べ放題を注文したお客の約9割は「自家製小籠包」または「自家製蟹入り小籠包」を注文しているという。

Cコース（マロニエゲート銀座2店では、スペシャルとプレミアム）で注文できる「北京ダック」も大人気（筆者撮影）

　1年にわたって好調な状態が続いている理由について、「中国茶を飲みながら点心を楽しむ飲茶文化が新鮮に感じられたことに加え、できたてを提供する品質に“お値打ち感”を持っていただけのではないかと考えています」（上松氏）