この点についてエンジニア出身の佐藤氏は「自動車産業の技術開発が高度化する中で、エンジニアにとって、できないことをできるようにしていくことはモチベーションの源泉でもある。簡単にできないと言いたくないというメンタリティーはあると思う」と現場には挑戦の心理が働くと分析。その上で、「その前向きな気持ちに経営層が向き合えていない。(何か問題が起きるなどの)現場の変化に経営層が寄り添えていない。干渉のなさが現場をそのままにしてしまった」とし、経営により大きな問題があるとの認識を示した。
具体的に豊田自動織機については、産業車両に対するエンジンの排ガス規制強化への対応の難しさといった現場の事情への根本の理解が会社横断的にされていなかったことを「非常に根の深い課題だ」と述べた。(池田昇)
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