近畿圏主要私大「共通テスト利用入試」志願者数ランキング、1位は?(1/2 ページ)

» 2024年02月09日 16時13分 公開
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 今週は近畿圏主要私大「共通テスト利用入試」志願者数ランクをお届けする。対象大学は関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)、産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)、摂神追桃(摂南大、神戸学院大、追手門学院大、桃山学院大)で、前期入試分の志願者数(1月30日までの判明分)を集計した。大学入学共通テストと大学独自の試験を併用する方式は含んでいない。

 近畿圏は国公立大志向が強い地域だが、国公立大の一般選抜の受験機会は最大で3回しかない。そのため、多くの受験生が私立大を併願することになるが、その際に活用しやすいのは、共通テスト利用入試。国公立大の一般選抜受験者なら全員が受けている、共通テストの成績のみで合否が決まる大学が大半なので、入試に出向く必要はなく国公立大の2次試験対策に集中できるメリットがある。

 そんな近畿圏の受験生の出願先となる、主要私大の共通テスト利用入試志願者数ランクの1位は立命館大。昨年も共通テスト利用入試の志願者が増えていたがその反動はなく、2024年も前年の志願者数を上回っている。その要因について、予備校関係者はこう話す。

 「学部の種類が充実しており、国公立大志望者の多様な志望動向に応えられることが、多くの志願者が集まる一因」

 近畿大は昨年の共通テスト利用入試の志願者が減少しており、その反動もあって24年は2割近い増加に転じた。

 ランキングの1位と2位は昨年と同じならびになっている。大学独自試験を合わせた一般選抜全体の志願者数ランキングでは近畿大が上回るが、共通テスト利用入試に限定すると、募集人員が多い立命館大に軍配が上がる。ただし志願倍率(志願者数÷合格者数)で比較すると、近畿大の募集人員が少ないこともあり、立命館大の31.7倍に対し近畿大は39.3倍と逆転する。

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