20代のフリーターの経済状況はどうなっているのか? 若年層向けの就職支援事業を展開するジェイック(東京都千代田区)が、パートやアルバイトとして働く20代のフリーター225人を対象にした「生活とお金に関する調査」からその実態が見えてきた。
現在の平均月収は「5万〜10万円未満」が24.9%と最多。次いで「10万〜15万円未満」(21.3%)、「5万円未満」(12.5%)、「15万〜20万円未満」(8.0%)と続いた。
現在同居している人として最も多かったのは、「自分の親」(68.8%)だった。2位は「一人暮らし」(17.2%)、3位は「その他の同居パターン(自分の親以外で複数人と同居)」(5.2%)という結果に。
親と同居している回答者を対象に、実家に生活費を入れているか調査した。結果、過半数の51.6%が「家賃、食費、光熱費などの生活費を入れていない」と答えた。
反対に「入れている」人を金額別に見ると「月3万円未満」が25.8%、「月3万〜5万円未満」が16.8%、「月5〜10万円未満」が5.8%となった。
総務省統計局による労働力調査によると、「パート・アルバイトおよびその希望者」のうちフリーターの数は132万人(2022年平均)と、前年に比べて6万人の減少した。男女別では、男性は61万人と3万人減、女性も71万人と3万人減だった。
18年以上若年層の就職支援に携わっている、ジェイック執行役員カレッジ事業部長の柳井田彰氏は、自分の望む働き方と生活がアルバイトという雇用形態でも実現しやすくなっていると言及しつつ、「平均月収の結果から見ても、望む働き方や生活がいわゆる『経済的な自立(一人で生計を立てて生活する)』には、必ずしも結び付いてないことが見受けられる」とコメントしている。
本調査は、既婚者、学生を除く雇用形態がパート・アルバイトの20代を対象にインターネットで実施した。調査期間は23年12月4〜7日、有効回答数は、225人。
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