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早く上司に相談した方がいいのに――「頭では分かっていても、できない」のは、なぜ?仕事を楽しむための「セルフリーダーシップ」入門(3)(2/2 ページ)

» 2024年02月28日 07時00分 公開
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自分自身の「知識・スキル」をアップデートしていく

 2つ目のスイッチは「知識・スキル」のアップデートです。

 必要な知識・スキルが身につき成果を出せたり、自分自身も成長実感を持てたりすることで、目の前の仕事に対してより前向きに取り組めるようになっていきます。

 ビジネスパーソンとして求められるスキルはさまざまあり、一気に全てを身につけることは無理難題です。そのため「なぜ」「何のために」その知識やスキルを身につける必要があるのか、身につけたいと思うのか、を明確にしてからスタートすることが重要です。

 また、知識学習だけでなく、日常の仕事場面を通じて実践して経験を積み上げ、スキルを鍛えていくことが重要です。

 仕事を通じてスキルを鍛えるためのポイントとしては、以下の3点があげられます。

  • チャレンジしたいことを自分自身で創る・見つけること(Challenge)
  • 周囲と相談しながら機会をつくり、自分自身をモチベートしながらやりきること(Support、Motivation)
  • 定期的に自分の成長を振り返り、今の立ち位置を知ること(Assessment)
図表:仕事を通じてスキルを鍛えるためのポイント

 特に、新入社員時代や異動したてのときなどは「そもそも必要な知識・スキルが不足しているためうまく動けない」ということがよくあります。

 筆者自身の経験としても、異動したての頃に今までの経験や仕事の進め方が通用せず、苦労することがありました。そんな中でも、幅広く仕事の機会をつくってもらい経験したことで、まずは1つやりきってみることができ、自信をつけていきました。今現在できること・できないことに一喜一憂するのではなく、上記のサイクルを回しながら、着実に経験・スキルを積み上げていくことが大切です。

 自分自身の「ものの見方」や「知識・スキル」をアップデートするという、「自分をアップデートする」スイッチを押すことで、できること、やりたいことの選択肢をどんどん増やしていきましょう。

 今回はセルフリーダーシップを発揮する3つのアプローチ「自分らしさを生かす」「自分をアップデートする」「状況を捉えなおす」のうち、「自分をアップデートする」をご紹介しました。次回は、「状況を捉えなおす」アプローチを紹介します。

執筆者プロフィール 関根彩夏(せきね・あやか)

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ HRDサービス開発部 研究員

2017年リクルートマネジメントソリューションズ入社。営業職を経て、アセスメント研修・多面(360度)評価などのアセスメントサービスの商品開発に携わる。現在は、主に新人・若手社員、中堅社員向けのトレーニングサービスの企画・開発に従事。


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