今週は「主要女子大志願者数ランク」をお届けする。集計対象大学は、大学の規模などを参考にして選んだ主な女子大で、一般選抜について2月14日までの判明分をまとめた。
女子大の学生募集は厳しい状況が続いている。18歳人口が減少する中、女子のみの募集で、対象となる受験生が半分になるので当然のことだ。
さらに、女子受験生の学部志望動向の変化も逆風となっている。23年度の早稲田大と、慶應義塾大の法学部の一般選抜合格者を見ると、最多の学校はともに女子校だった。法学部に限らず社会科学系を目指す女子が多くなっている。理系分野に進む女子受験生も増加傾向だ。
このように女子の学部志望状況が変化しているにも関わらず、女子大は社会科学系や理系学部を設置している大学は少なく、文・人文系や家政系が中心の大学が多い。実学志向が強まる女子の学部志望状況にそぐわない学部構成の大学が多いことが、志願者数が伸びない一因になっているのだ。
ランキングを見ていこう。1位の日本女子大は理学部を持ち、私立の女子大としては数少ない文系と理系学部を有する総合大学だ。24年度は建築デザイン学部を新設し、理系シフトが強まる女子受験生の受け皿を充実させた。
2位は昭和女子大。キャンパス内にテンプル大日本校があり、グローバル環境と共学環境が体験できる大学だ。3位の東京女子大は現代教養学部のみの単科大だが、文理を問わないリベラルアーツ教育に定評があり、ほぼ前年並みの志願者数をキープしている。
4位は女子大として最大規模の武庫川女子大。建築学部や経営学部を相次いで開設するなど、多様化する女子受験生の受け皿となる学部改革に積極的な大学といえよう。
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