ヤンキーが攻め込む「日本の学校体験」が登場 なぜこんなことを? 運営会社に聞いた千葉県君津市の廃校で(2/4 ページ)

» 2024年02月24日 08時00分 公開

訪日外国人向け「日本の田舎の学校体験」とは

 「日本の田舎の学校体験」は、当時の面影をそのまま残した廃校を活用している。参加者は学ランとセーラー服に着替え、担当教師による授業を受ける。教師役には、プロの役者を起用することでエンターテインメント性を高めた。

 本サービスは日本人向けにも提供するが、授業はすべて英語で行う。参加人数は30人までを上限とし、最小3人から開催可能とした。料金は、大人(13〜60歳)が3万円、子供(6〜12歳)が1万円。

photo 日本独自の学校文化を体験できる

 朝のホームルーム、日直、書道や歴史の授業、給食、運動会、最後は卒業証書が授与されるなど、日本の生徒が経験する学校生活を擬似体験できるほか、オプションとして校庭でのキャンプ泊と温泉旅館への宿泊も可能とした。給食も昭和の学校で定番だったメニューを再現した。

photo 当時のメニューを再現

 運動会屋は22年に廃校利活用事業者として選定され、当初は地域活性化のための運動会やキャンプ事業を提供していたというが、なぜ学校体験サービスに至ったのか。

 背景には「日本文化を体験したい」という外国人のニーズの高さがあげられる。「主力事業である運動会の企画・運営を海外向けにも展開した中で、現地の人たちが喜んで参加する姿をこれまで数多く見てきた。日本独自の学校生活の体験も外国人には新鮮に映るのではないかと考えた」と、運動会屋の代表である米司隆明氏は話す。

photo 海外でも運動会事業を展開している。画面中央奥の赤い審判姿が運動会屋代表の米司隆明氏

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.