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「何とかして仕事の状況を変えたい」と願う人へ 具体的にはどうしたらいいのか?仕事を楽しむための「セルフリーダーシップ」入門(4)(1/2 ページ)

» 2024年03月05日 07時00分 公開

連載:仕事を楽しむための「セルフリーダーシップ」入門

 本連載では、たとえどのような状況に置かれても、その状況を自分のプラスに変えていくヒントとして「セルフリーダーシップ」について全5回にわたり紹介していく。

 本連載では、正解がなく先も見えにくい今日のビジネス環境の中で、自分自身で仕事をよりよい状況にしていくヒントとして「セルフリーダーシップ」について紹介しています。

 これまでの記事で、セルフリーダーシップの発揮のためには「自分らしさを生かす」「自分をアップデートする」「状況を捉えなおす」という3つのカテゴリーがあると紹介しました。今回は、そのうち「状況を捉えなおす」に焦点を当てていきます。

 働く上で「何とかして状況を変えていきたい」と思っていても、自分自身では問題の原因や解決策が思いつかず、身動きが取れなくなってしまうことがよくあります。

画像提供:ゲッティイメージズ

 もし、あなたが動き方に迷ってしまっているとしたら、「状況を捉えなおす」ことで現状から抜け出す後押しを得られるでしょう。

 「状況を捉えなおす」スイッチを活用していくときに、ポイントとなるのは理解を“深める”ことと、視野を“広げる”ことです。

“深める”と“広げる”、具体的にはどういうこと?

図表:セルフリーダーシップを発揮するための、3つのカテゴリーと6つのスイッチ

 “深める”と“広げる”をイメージするために、例を2つあげます。

内省のしかた

  • 物事について「どうしてだろう?」「どんな背景があるのだろう?」など深掘りを進め、物事への理解を深めていく(=理解を“深める”)
  • 物事について、いったん制限を取り払い自由に観点を出して、自分の見える世界を広げていく(=視野を“広げる”)

経験のしかた

  • 1つのことに絞ってとことん突き詰め、そのものの意味や目的の捉え方を更新し、今やっていることへの理解を深める(=理解を“深める”)
  • 少しでも興味を持ったことをいろいろとやってみて、ものの見方や考え方のバリエーションを増やしていく(=視野を“広げる”)

 “深める”と“広げる”がどちらも重要だと認識した上で、自分がやりやすい方法から始めるのをおすすめしています。自分が今までにしてこなかった方から進めるのも、得意な方から進めるのも良いですし、どちらも並行してやってみるのも良いです。まず、やってみましょう。

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