2023年の給与、前年より「上がった」が約4割 期待する賃上げ率と現実にはギャップも(1/2 ページ)

» 2024年02月28日 08時00分 公開

 Indeed Japan(東京都港区)は、2023年の賃上げに関する調査を実施した。その結果、22年と比べて「上がった」割合は基本給で40.5%、年収では36.1%だった。「変わらない」と「下がった」の合計は、基本給で59.5%、年収で63.9%となった。

photo 賃上げに関する調査(画像はイメージ、提供:写真AC)

 「上がった」と回答した人からは、「自分のパフォーマンス・成果が評価されたから」「会社の業績がよかった・上がったから」などの声が寄せられた。

photo 23年に賃金が上がった人の割合(出所:プレスリリース、以下同)

 23年に期待していた賃上げ率については、全体の平均は基本給でプラス3.2%、年収でプラス3.9%だった。一方、実際の賃上げ率では、基本給でプラス1.1%、年収はプラス1.0%となった。基本給でマイナス2.1ポイント、年収ではマイナス2.9ポイントの差があり、期待ほどの賃上げが実現されなかった実態がうかがえる。

 ただし、23年に賃金が上がった人のみにおける平均賃上げ率は基本給でプラス4.1%、年収でプラス5.7%と期待を上回っていた。

photo 23年の期待賃上げ率と実際の賃上げ率

 企業規模別に見ると、23年の実際の賃上げ率の平均は、大企業では基本給でプラス1.6%、年収でプラス1.5%だった。中小企業では、基本給でプラス0.9%、年収でプラス0.6%と、大企業よりも賃上げ率が低い結果となった。

 なお、23年に賃金が上がった人のみにおける企業規模別の賃上げ率の平均は、大企業では基本給でプラス4.2%、年収でプラス6.0%、中小企業では基本給でプラス3.9%、年収でプラス5.5%だった。

photo 企業規模別の実際の賃上げ率
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