ほかにも昭和32年、田村(滋賀)−敦賀間で日本で初めて本格的な交流電化が導入されたことや37年には難工事の末に当時、世界で5番目の距離を誇った北陸トンネル(1万3870メートル)が開通したことなども紹介されている。
北陸新幹線に関する展示は準備中。現在、企画展示として令和2年に認定された日本遺産の構成文化財(旧北陸線トンネル群など)を紹介しているコーナーがあるが、増田さんは「こちらのスペースを使って、北陸新幹線が敦賀まで開通する過程を展示できれば」と力を込める。
北陸トンネル開通以前に蒸気機関車が行き来した旧北陸線のトンネル群、高さは12階建てのビルに相当する約37メートルという新しい敦賀駅など、鉄道に関する観光スポットが多い敦賀。増田さんは「資料館で鉄道の歴史を知ってもらい、各スポットを訪ねるスタート地にしてほしい」と話す。
欧亜国際連絡列車が走っていたとき、敦賀は国内外の渡航者でにぎわったという。北陸新幹線の現時点での終着駅として、地元では「にぎわい再び」への思いを募らせている。
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