16日に北陸新幹線が延伸され、東京と直結する福井県敦賀市。明治時代から戦前まで「欧亜国際連絡列車」が発着し、ウラジオストク(ロシア)への定期航路が出ていた同市は「鉄道と港のまち」として知られ、その歴史を学べるのが、敦賀港の近くにある「敦賀鉄道資料館」。新たに新幹線の「終着駅」となることで注目されそうだ。
「東京から乗り換えなしなのは魅力。いよいよ北陸が近くなる。多くの人に敦賀を知ってほしい」。同館を運営する観光ボランティアガイドつるがの会長を務める増田正樹さん(72)は期待を込める。
北陸地方で初めての鉄道が敦賀にやってきたのは1882(明治15)年。日本で初めて鉄道が走った新橋−横浜の開業からわずか10年。敦賀が当時から交通の要衝だったことがわかる。
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