東京23区の新築マンションの平均価格が昨年、初めて1億円の大台を超えた。高嶺の花と言われた「億ション」だが、低金利が続く中、夫婦共働きで世帯年収が高い「パワーカップル」や富裕層を中心に需要は強く、資材や人件費の高騰を価格に反映しやすい状況だ。今後は金利上昇などの環境変化が見込まれるが、過熱感はしばらくおさまりそうにない。
渋谷と自由が丘の間にあり、落ち着いた街並みが人気の「都立大学」で、2月に野村不動産の新築マンション「プラウド都立大学」が竣工した。現在までに販売された65〜115平方メートルの約100戸は価格が9200万〜2億6000万円だが、すでに9割以上が成約済み。「好評をいただいている」と担当者も声を弾ませる。
新築マンションの上昇が止まらない。不動産経済研究所によると、令和5年に東京23区で発売された新築マンションの1戸当たりの平均価格は前年比39.4%上昇の1億1483万円だった。平成25年が5853万円だったため、この10年で2倍に上昇した形だ。
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