ファミリーマート、アルコール消毒液の空容器リサイクル実現に向けた実証実験 3月13日から

[秋月かほ，ITmedia]

　ファミリーマート（東京都港区）は花王のグループ会社である花王プロフェッショナル・サービス（東京都墨田区）と共同で、ファミリーマート店舗で使用されたプラスチック容器の回収、リサイクルによる再製品化の仕組みを構築するための実証実験を実施する。期間は3月13日〜5月21日、対象店舗は神奈川県内の一部約350店舗。

ファミリーマートは「プラスチック容器リサイクルの実証実験」を実施する（出所：プレスリリース、以下同）

　2022年4月に施行された「プラスチック資源循環促進法」は事業者から排出されるプラスチック製品の回収、リサイクルの促進を目指しており、プラスチックを資源として循環させる取り組みの重要性が高まっている。

　ファミリーマート店舗ではストアスタッフが仕事に入る前と休憩の後、ホットスナックや中華まんなどの調理・販売の際にアルコール消毒液を使用しており、そのプラスチック容器の数量は全国で年間約4万本（約2トン）にのぼる。

　今回実施するプラスチック容器リサイクルの実証実験では、店舗から使用済みプラスチック容器を店舗配送トラックの空きスペースを活用して回収後、配送センターで一時保管。花王で再製品化に向けた検討を実施する。これらの取り組みにより店舗回収の簡素化と回収ルートの確立、回収コストの低減につなげていく。

プラスチック容器リサイクルの実証実験

　ファミリーマートは「今後リサイクルならびにボトルtoボトルの仕組みが構築され、ファミリーマート店舗でリサイクルボトルが使用されることで、プラスチックの資源循環をさらに推進していく」とコメントしている。