(1)補完製品の存在が前提条件になっていること
先述したように、基盤型プラットフォームは、補完製品の存在を必要とします。ある製品単独で機能を果たすものは、基盤型プラットフォームにはなりません。
例えば、紙の書籍はそれ単独で読書という機能を果たすので基盤型プラットフォームではありませんが、電子書籍は電子書籍の配信ストアをプラットフォーム製品として、通信ネットワークやハード、電子書籍(コンテンツ)を補完製品とする基盤型プラットフォームとなります。
(2)補完製品の機能をコントロールできること
基盤型プラットフォームは、製品全体の機能や、補完製品の機能をコントロールできる技術力を有している必要があります。例えば、パソコン全体の中で、WindowsのようなOSが補完製品に対して発揮するコントロール力が低ければ、基盤型プラットフォームにはなり得ません。
(3)補完製品を巻き込むインセンティブが必要
補完製品を基盤型プラットフォームに巻き込むためのインセンティブが必要です。
例えば、ゲーム機メーカーがゲームソフトメーカーに対して要求するライセンス料が過度に高い場合、ゲームソフトメーカーがそのプラットフォームに参加するインセンティブは低下するでしょう。
同様に、補完製品が、基盤型プラットフォームに参加しやすくなっていることも重要です。具体例としては、自社のソフトウェアのプログラムやデータなどを一部公開して、他のソフトウェアと共有できるようにするAPI(Application Programming Interface)の公開などが該当します。
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