大阪府北部を走る北大阪急行電鉄(北急)の千里中央(豊中市)−箕面萱野(かやの)(箕面市)間が23日、延伸開業する。昭和45年に大阪・千里の大阪万博会場へのアクセス路線として開業してから初の延伸。箕面市にとっては半世紀以上にわたる悲願だった。大阪メトロ御堂筋線と直結し、大阪市中心部へ30分程度でつながることから新駅周辺での再開発も活発化している。
「ゆずともみじの里・箕面にようこそ」。9日、千里中央駅の1番線。箕面市のマスコットキャラクター「滝ノ道ゆずる」「モミジーヌ」が描かれたラッピング車両に歓声があがった。
車内では、クラフトビール「箕面ビール」の販売などが行われ、住民有志でつくる「箕面船場まちづくり協議会」代表理事の竹綱章浩さん(72)は「通勤・通学はもちろん、観光面でも重要なアクセス路線になる」と期待する。
大阪都心から約20キロ圏内、人口約14万人の同市。自然豊かなベッドタウンとして人気を集めてきたが、大阪都心へのアクセスがネックだった。鉄道駅は市西部を通る阪急箕面線の3駅のみ。市東部や中部の住民の多くは、阪急北千里駅(吹田市)か千里中央駅までバスなどで出て電車を利用していた。
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