「TELハラ」の異名も……電話業務にストレスを感じる理由 「取り次ぎが面倒」を超えた1位は?400人に調査

» 2024年04月02日 12時45分 公開
[ITmedia]

 年齢や肩書によって電話対応を押しつけられることを「TELハラ(テルハラ)」と呼ぶという。「新人は率先して電話を取って!」などと上司から指示されたことがある人もいるのではないか。

 「TELハラ」の名付け親で、電話代行サービス「fondesk」を運営する「うるる」(東京都中央区)が、ビジネスパーソン400人を対象に、社内の電話対応について調査した。その結果、7割超が会社への電話対応業務に「ストレスを感じる」と答えた。電話対応にストレスを感じる理由とは――。

オフィスの電話業務にストレスを感じる理由は? 写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

電話対応にストレスを感じる理由 TOP3は?

 会社への電話対応業務に「ストレスを感じる」「どちらかといえば感じる」と答えた人は、あわせて75.3%に上った。

電話対応業務にストレスを感じますか(プレスリリースより、以下同)

 ストレスを感じる理由として「業務が中断されるから」が4割(42.9%)を占めトップに。次に「電話の取り次ぎが面倒だから」(33.2%)が続いた。

 年代別にみると「電話を受けることに緊張するから」との回答は、40代(13.2%)と50代(3.9%)に対して、20代(23.1%)と30代(25.6%)が高くなった。

 また「ビジネスシーンにおける電話対応の仕方が分からないから」とした回答も、40代(5.9%)と50代(2.6%)に対して、20代(12.8%)と30代(16.7%)が高い結果となった。若手ビジネスパーソンが電話対応自体に対する抵抗があることがうかがえる。

電話対応にストレスを感じる理由

社外との重要なやり取りで「今後利用したい方法」は?

 営業電話など、社外からの問い合わせ電話はどのような方法に切り替えたら便利になるのだろうか。尋ねた結果「メール」が6割近く(59.1%)に上った。次に4割(40.5%)がLINE、chatwork、Slackなどの「チャットツール」を選択し、テキストベースでのやり取りが上位を占めた。

 年代別にみると「メール」は30代(61.5%)、40代(60.3%)、50代(61.0%)が6割を超えたのに対し、20代(53.8%)は5割程度にとどまった。

 「チャットツール」は20代(50.0%)、30代(47.4%)、40代(42.6%)が4〜5割を占めるのに対して、50代(22.1%)が2割程度にとどまるなど、世代間でのツールに対する利便性の感覚の違い明らかとなった。

社外からの問い合わせ電話はどのような方法に切り替えたら便利になる?

 仕事上で、社外との重要なやり取りをする際に「今後利用したい方法」について質問した結果「メール」が6割(63.8%)でトップに。2位は「対面(オンラインツールを含む)」(36.3%)、3位が「デスクに備え付けの電話」(33.5%)となった。

社外との重要なやり取りで「今後利用したい方法」

 調査は3月15〜17日、勤務地が埼玉、東京、千葉、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫で直近3年間のうちに会社・部署の代表番号への電話を受けたことがある、20〜59歳のビジネスパーソン400人を対象に、インターネットで実施した。

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