社会的にリスキリングの機運が高まる中、ミドル世代やシニア世代は現在、どのようなスキルを新しく習得し、キャリアビジョンの実現に生かそうとしているのか。システム受託開発事業などを手掛けるアクサス(東京都新宿区)が調査した。
30歳以上の社会人が学んでいるITスキルの1位は「PCの基本操作」で40.8%だった。2位は僅差で「基礎的なIT知識」(39.0%)と続いた。3位以降は「OAスキル」(33.6%)、「プログラミング」(28.4%)となった。
リスキリングをして役に立ったITスキルも「PCの基本操作」(37.2%)「基礎的なIT知識」(32.5%)が上位に。スキルや知識を身につけることで、業務の効率化を高めたいと考える人が多いことが分かった。
リスキリングをして役に立たなかったITスキルは「特になし」が52.8%で最多。5割以上の人がリスキリングの有益性を感じていることが分かった。
リスキリングを始めた目的として最も多かったのは「現職で活躍の幅を広げるため」で70.0%。リスキリングを始めた時期は「30〜40歳未満」が最多で41.8%だった。ライフイベントを迎えるタイミングでキャリアプランを見直し、リスキリングを始める人が多いことが分かった。
リスキリングで実現したいこととして最も多かったのは「スキルアップ」で66.6%。次に「給与アップ」(38.7%)と続いた。
リスキリングにかけている時間は「月10時間未満」が最多となり48.5%。次に「月10〜20時間未満」(35.9%)が続き、合わせて8割が「月20時間未満」と回答した。
リスキリングで実現したいことは「かなった」とした人は39.6%。「どちらとも言えない」(35.9%)、「かなっていない」(24.5%)を合わせた約6割がリスキリングで実現したいことをかなえられていない結果となった。
理由は「学習時間が足りなかった」が最多で30.7%。次に「自己学習には限界があった」(29.6%)と続き、学習時間と学習方法に課題を感じている人が多いことが分かった。
調査は1月12〜13日にインターネットで実施。調査回答時にリスキリングとしてITスキルを学んだ経験がある30歳以上の社会人1008人から回答を得た。
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