近年、オンラインにおけるプライバシー保護への関心の高まりや、Web上のユーザー行動の変化など、Webマーケティング業界において、急速な変化が起きている。こうした中、Webマーケターはどのようなことに関心を持っているのか。デジタルマーケティング事業を手掛けるイルグルム(大阪市)が調査した。
2024年度、Webマーケターが気にするべきだと思う事項は何なのか。最も多い回答は「Cookie規制に伴うChromeのサードパーティーCookieの廃止」で57.7%に上った。サードパーティーCookieに頼った広告配信などができなくなるため、マーケティング環境への影響は大きい。
次に「データプライバシー規制の強化」(51.7%)、「マルチチャネル戦略」(34.8%)と続いた。昨今話題の「生成AI」(19.9%)は20%以下、「ユーザー体験(UX)」も18.9%にとどまった。
サードパーティーCookieの廃止による広告運用への影響について、「非常に懸念している」とした人は45.9%に上り、「やや懸念している」(46.5%)とした人と合わせると9割が懸念を抱いている結果となった。
同社は「ChromeのサードパーティーCookie廃止が進む中、Webマーケティング業界が大きな転換期を迎えていることが明らかになった。各企業はサードパーティーCookie廃止への対策を迫られているが、これを機に、データプライバシーに対応した持続可能なマーケティングのあり方へとシフトすることが求められている」とコメントした。
調査は2月5〜9日にインターネットで実施。事業会社・広告代理店のWebマーケター201人から回答を得た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング