約36ぶりに恵比寿でビール製造を再開 「ヱビス」の新施設はどんなところ?(2/2 ページ)

» 2024年04月03日 07時30分 公開
[産経新聞]
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 製造されるのは、ここでしか飲むことのできない「ヱビス∞(インフィニティ)」(1100円、380ミリリットル)。かつて恵比寿工場で使用され保管されていた「ヱビス酵母」を再び利用し、1890年のヱビスビール誕生当時に使われていたというドイツ産ファインアロマホップ「テトナンガー」を使用した。

photo 中央に設置された象徴となる大きなビール仕込み釜=2日、東京都渋谷区

 製造を担当したのは、入社13年目の同社若手醸造家の有友亮太さん。「ヱビス製造の歴史を読み解き、過去と現在、さらにはその先という時間軸を感じられるような味わいに仕上げた」という。このほか、数量限定の「煙々(えんえん)」(1200円、360ミリリットル)など計4種類(今後6種類に増やす予定)のビールを堪能できる。

 また、ブランドのルーツを知ることのできるミュージアムやオリジナルグッズが販売されるギフトショップなども設けられている。

 この日行われた発表会で登壇した同社の野瀬裕之社長は「ここを新しい圧倒的なビール体験施設と位置付けている」と説明。「絶対的においしいビールを提供する。東京のビールとしてヱビスビールを味わってもらいたい」と意気込んだ。

 「ヱビス ブルワリー トウキョウ」は同社の本社隣にある旧ヱビスビール記念館を、2022年10月から約1年半かけて改装。投資額は約17億円。当初は23年末の開業を予定していたが、体験施設の質をさらに向上させるため工期を延長していた。4月から12月までに20万人の来場を見込む。

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